2015年夏至はいつやってくる
毎年六月の中旬ごろ、一年で一番昼間の時間が長い「夏至」がやってきます。
夏に至るから「夏至」ですが、まだ梅雨真っただ中。
知っているようで知らない夏至について調べてみましょう。
夏至とは
夏至は、二十四節気の第10。ちなみに二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陰暦を使用していた時代に、季節を現すための工夫として考え出されたものです。
一年を二十四に等分し、その区切りと区切られた期間とにつけられた名前です。現在でも季節の節目を示す言葉として使われています。
一年で、昼間が最も長く、夜が最も短い日。冬至と比較すると、昼間の時間差は4時間以上もあります。
一年で最も日照時間が長いのに、日本列島は梅雨の地域が多く、あまり実感はありません。農家では田植えに繁忙を極める頃。暑さのピークは1カ月ほど先になります。
梅雨であるがゆえに、花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節です。
花菖蒲
紫陽花
天気予報などでよく聞く二十四節気をそれぞれのタイプで分けると以下の通りです。
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の中間点) – 春分・夏至・秋分・冬至
昼夜の長短を基準にした季節区分(各季節の始期) – 立春・立夏・立秋・立冬
気温 – 小暑・大暑・処暑・小寒・大寒
気象 – 雨水・白露・寒露・霜降・小雪・大雪
物候 – 啓蟄・清明・小満
農事 – 穀雨・芒種
2015年の夏至はいつ
2015年の夏至は6月22日です。
夏至は、太陽の高さで決まるため、天文学上、夏至の瞬間というものが存在します。
国立天文台によると、2015年は6月22日の午前1時38分。(基準となる場所は、東京港区麻布台)
春分から秋分までの間、北半球では太陽は真東からやや北寄りの方角から上り、真西からやや北寄りの方角に沈みます。夏至の日にはこの日の出(日出)・日の入り(日没)の方角が最も北寄りになるのです。また、北回帰線上の観測者から見ると、夏至の日の太陽は正午に天頂を通過します。
なお、夏至は一年で最も日照時間が長いと書きましたが、一年で最も最も早い日の出の日と、日の入りの時刻が最も遅い日それぞれと、夏至の日は一致しないのです。日本では、日の出が最も早い日は夏至の1週間前ごろで、日の入りが最も遅い日は夏至の1週間後ごろになります。
日の出日の入り
東京 日の出4:26 日の入り19:00
札幌 日の出 3:55 日の入り19:18
那覇 日の出5:38 日の入り19:25
夏至の食べ物、何食べる?
冬至にはかぼちゃを食べる風習がありますが、夏至に特別な料理を食べる、という習慣はない方も多いかもしれません。
夏至は地方によって様々な風習があり、関西ではこの日にタコを食べる習慣があります。
関東地方では焼き餅をお供えしたりします。
夏至のお祭り
画像は二見興玉神社 夏至祭より転載
日のエネルギーが最も溢れる夏至の日の出と共に禊をする祭典が行われます。
夏至の前後一か月だけ夫婦岩の間から朝日が昇り、その神秘を体験できるのです。
午前3時30分より夏至祭が斎行され、続いて日の出の時刻(午前4時40分頃)に合わせて禊行事が行われます。
老若男女問わず参加できるとのことで、一度体験してみたいものです。
外国の夏至
日照時間の短い北欧は、昼間の最も長い夏至はとても大切な日です。
フィンランドをはじめ、さまざまな国で夏至祭が催されます。
北欧を訪れるならぜひ夏至祭の時に!
詳しくは画像転載元であるエイビロード海外旅行比較サイトを参照
北欧系移民のお祭り スカンジナビア夏至祭
詳しくは画像転載元である4トラベル旅行記を参照
季節の移ろいに敏感になる
古く日本人は季節の移ろいを感じながら生活してきました。
忙しくあわただしい毎日を過ごす私たちも、時折耳にする古来の風習に、少しだけ興味を持ってみませんか。
ほんの少し、豊かな瞬間を得ることが、できるかもしれませんよ。