初鰹の旬な時期、どう食べるのが通?
鰹のたたきは今や居酒屋の定番メニューです。
炙った部分の香ばしさと、鰹のうまみがたまらない逸品ですね。
しかし、たたき以外の食べ方があるのか、なぜ高知産が有名なのか、そして「初鰹」とはなんなのか、ご存知ですか?
鰹は季節によって太平洋の中を移動する回遊魚で、鰹がえさを求めて黒潮とともに北上して行く際に捕まえたものを「初鰹」と呼んでいます。
では、初鰹はいつ頃取れるのでしょうか?また、たたき以外にどのような食べ方をするのがおいしいのでしょうか?お調べしたので、参考にしてください。
鰹は高知産が有名?
鰹は高知産が有名ですが、これは黒潮海流が九州沖から三陸海岸にむかって走っているためです。
つまり、初鰹が一番初めにとれるのが高知なのです。日本人は『初物』へのこだわりが強いため、高知産の鰹の価値が上がっていきました。
また、初鰹はまだえさを食べ始めたばかりの鰹であり、その「さっぱりさ」に価値があります。日本近海で一番えさを食べていない鰹を捕まえられるのが、高知県なのです。
時期はいつごろ?
九州沖ならば3~4月、本州沖ならば4~6月に鰹が北上をしてきます。
しかし、やはり一番水揚げ量が多いのは5月ですので、5月が初鰹の時期といえるでしょう。
この時期は急に暑くなる時期でもあり、さっぱりしたものが食べたくなる頃です。そう思うと、昔の人が初鰹を喜んで食べた理由が少しわかるような気がしますね。
どんな食べ方がおすすめ?
初鰹の価値はその「さっぱっりさ」にあります。なので、某グルメ漫画のようにマヨネーズ醤油で食べるようなことはせず、あぶってポン酢で食べる「たたき」をおすすめします。
たたきという調理は、この季節に起こりやすい食中毒に対し、有効な調理手順を踏んでいます。昔の人は賢かったのだな、というのがわかる料理だといえるでしょう。
まず炙ることで殺菌をし、生姜を乗せることで抗菌作用をたします。また、生姜には魚に居がちな寄生虫への対応も含まれています。
下にひいてある玉ねぎにも、寄生虫を退ける効果があるため、鰹だけを食べずに玉ねぎまで食べるようにしてください。
画像は『新鮮・産直』愛媛県深浦産あぶり鰹(かつお)たたきカルパッチョ風(冷凍)より転載
最近では、たたきのカルパッチョなども増えていますが、こちらはレモンに殺菌作用があります。