梅雨の食べ物、食中毒にご用心
五月の気持ち良い季節が過ぎると、日本列島をジメジメした空気が包みます。
そう、梅雨の季節がやってきます。雨が多くただでさえ憂鬱なこの季節、そのジメジメに乗じて繁殖し、私たちに忍び寄るのが食中毒です。私たちの身体が気持ちよく過ごすために何に気をつけたらいいでしょうか。
食中毒の二大原因
画像は政府広報オンラインより転載
食中毒の大きな原因はウイルスと細菌です。
細菌が原因となる食中毒は夏場(6月~8月)に多く発生しています。
原因となる細菌の代表的なものは、腸管出血性大腸菌 (O157、O111など)やカンピロバクター、サルモネラ菌などです。
食中毒の危険の潜む場所
食中毒は外食などの飲食店での発生だけにとどまらず、家庭でも起こっています。
画像は政府広報オンラインより転載
細菌は食材についているものと認識して、その食材を触った手を清潔に保ってから調理器具や皿を触るなど、徹底しましょう。
また、食器用スポンジやフキンなど、清潔に保っているつもりでも細菌が潜んでいる可能性があります。十分な注意が必要です。
予防の三原則
食中毒の予防の三原則は、①洗う②低温で保存する③加熱処理です。
よく洗うこと
手にはさまざまな雑菌が付着しています。食中毒の原因菌やウイルスを食べ物に付けないように、調理を始める前、肉や魚、卵を取り扱う前後など。
都度必ず手を洗いましょう。
低温で保存する
食べ物に付着した菌を増やさないために、低温で食材を保存することが重要です。食材についた菌を増やさないために買い物から帰ったらできるだけ早く冷蔵庫にいれましょう。
加熱処理する
食材についた細菌のほとんどは、加熱によって死滅しますので、よく加熱したうえで食べれば安全です。
フキンやまな板、包丁などの調理器具も最近が付着します。特に、肉や魚、卵などを使った後の調理器具は洗剤でよく洗い熱湯をかけて殺菌をします。
画像はファブリーズ草原の香りより転載
市販の除菌製品での殺菌も効果的です。上手に利用したいですね。
食中毒の季節で食べたい食材は
身体の中から食中毒を防ぐ成分として注目されるのがラクトフェリンです。
ラクトフェリンは体の免疫の調整をうまくしてくれます。万一食中毒を発症してもその症状を低減してくれることが期待できます。
豊富に含む食材はチーズやヨーグルトです。ラクトフェリン配合の食材を効果的に摂取することをお勧めします。
画像はPanasonicヘルスケアより転載
また、梅雨の季節旬となるのが梅です。腐敗を防ぐ殺菌力・解毒力の強い梅干しや酢を活用し、お腹を元気にしましょう。
食中毒になったら
画像はあなたとご家族の安心・安全を守る ALSOKファミリー情報ポータルより転載
食中毒と思われる症状(嘔吐や下痢)になった場合は、吐き気止めや下痢止めを個人の判断で摂取して止めてしまうと、原因菌を体内にとどめることになるので、脱水症状を起こさないように水分、塩分、糖分などをとりながら出せるだけ出してしまいましょう。
食中毒だとなかなか受診するタイミングがわからず遅くなることもあります。軽い食中毒ですと数日間で下痢や吐き気が解消され自然に治りますが、食中毒が原因で死亡するケースも多く、乳幼児や高齢、体力のない方などの受診は早めにしましょう。
また、血便がみられる場合、一日に10回以上吐き気や下痢が続く場合、意識がもうろうとする場合は、早急に医療機関にて医師の診察を受けるようにしてください。
梅雨を乗り切って
ただでさえジメジメの季節、気持ちよく過ごすためにも、清潔に気を付けて生活したいですね。