五月病の治し方はある。むしろプチ鬱に注意

2015/2/11 健康・くらし

ゴールデンウイークが近づくと、世間では五月病が話題に上がり始めます。

よく聞く言葉ではありますが、どのような病気・症状か、また解決法についてはあまり知られていません。

五月病の正体について考えながら、解決法を考えてみましょう。

五月じゃなくても五月病？具体的な症状

五月の連休・ゴールデンウイークが終わった頃から、急に仕事に対する意欲がなくなってしまった、今順調に進んでいた仕事や学業がスランプに入ったなどの症状、また胃の不快感や、眩暈動悸などの身体への症状を纏めて五月病と呼んでいます。

四月の配置転換や、進学などの新生活に慣れ始めた五月に陥る人が多いことから『五月病』と言われています。つまり、ゴールデンウイーク明けでなくても『新生活に慣れ始めたころに出るプチ鬱』が五月病だといえるでしょう。

どんな人が五月病になるの？

新生活を始めた人の中でも、まじめな人・完璧主義な人、内向的な人が陥ることが多いとされています。

新生活をうまくいかせようと努力をしすぎてしまい、燃料切れをおこしてしまいやすい性格と言えるでしょう。またこの性質の方々は自分の努力が足りない、と思い頑張りすぎてしまうため、休養を取ることを良しとしない部分があります。

その上うまくいかないことについて自分の責任を追及しすぎてしまうので、プチ鬱にも陥りやすいといえるでしょう。

五月病への対策・解決法

いくつか提案できるものがありますが『休みの日・一人の時間には問題について考えない』ことが最も効果のある対策だと思います。

プチ鬱は、エネルギーを使いすぎた方が陥るガス欠に近い状態といえます。一時的なものとして復帰できる方もいますが、中にはそのまま本格的なうつ病の症状に陥ってしまう方もいます。

休みの日は寛いで音楽を楽しんだり、自分の好きな本やスポーツに熱中し、抱えている問題を一度頭から離しましょう。考えすぎないこと、が五月病解決の近道と言えるでしょう。スポーツの中でも、ウオーキングやマラソンなど『精神統一ができる』ものは特におすすめです。

また、入浴の際は絶対にシャワーだけで済ませず、お湯に肩までしっかりとつかるようにしてください。体を温めることで、心も癒される効果があるようです。お気に入りの入浴剤やアロマオイルなどを使用し、心も体も芯から温めましょう。男性も、肩こり用や腰痛用の入浴剤なら恥ずかしさなしに購入することができると思います。

最後に、食事にバナナ、豆腐など『トリプトファン』を多く含む食品を取り入れてみましょう。トリプトファンは幸福ホルモンと言われるセロトニンの生成に深くかかわる栄養素です。プチ鬱状態に効果のある栄養素だといえるでしょう。