台風時期到来?台風情報あれこれ
台風は○○号などという呼称で天気予報に登場しているのを見たことがありますね。
台風の瞬間最大風速は何mからが要注意かご存知ですか?
知っているようで知らない台風について調べてみました。
地域によって呼称が違う!
発達した熱帯低気圧が上の異なる区域に進んだ場合には、それぞれの区域の基準に従った名称で呼ばれることになります。
台風
- 東経180度より西の北西太平洋および南シナ海に存在する熱帯低気圧
- 最大風速が約17m/s以上になったもの
ハリケーン
- 北大西洋、カリブ海、メキシコ湾および西経180度より東の北東太平洋に存在する熱帯低気圧
- 最大風速が約33m/s以上になったもの
サイクロン
- ベンガル湾やアラビア海などの北インド洋に存在する熱帯低気圧
- 最大風速が約17m/s以上になったもの
台風の呼称、どうやってつける?
気象庁では毎年1月1日以後、最も早く発生した台風を第1号とします。それ以後台風の発生順に番号をつけていますが、一度発生した台風が衰えて「熱帯低気圧」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けるようです。
台風はこれまで、アメリカが英語の人名をつけてきました。しかし、2000年から、台風委員会(日本ほか14カ国等が加盟・北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織)が北西太平洋または南シナ海領域で発生する台風には同領内で用いられている固有の名前をつけることになったようです。
2000年の台風第1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の名前が付けられました。それ以後、発生順にあらかじめ用意された140個の名前を順番に用いることになりました。その後再び「ダムレイ」に戻ります。
なお、台風の名前は繰り返して使用されます。しかし大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会加盟国からの要請を受けてその名前を以後の台風に使用しないように変更することがあります。
台風の観測
現在日本では、観測員や設備・運用等の負担が大きい台風の航空機観測は行っていません。
台風の衛星画像から台風の位置、中心気圧、最大風速、大きさの数値を算出しています。
現在は最大風速で強さを分類しています。以前は中心気圧が用いられており、その慣習から日本では台風情報に中心気圧も併せて発表されているのです。
アメリカ軍発表の台風情報
アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表する台風情報です。
この台風情報は、一般の人々もアクセスすることができます日本の気象庁発表のものよりも精度がいいといわれています。
台風の季節には、より多くの台風情報を取り入れて、災害に備えたいものです。