立夏って何?夏至との違いは?2015年はいつくるの?
立夏や夏至は、天気予報などでよく聞く言葉ではあってもその意味や由来は知らないことがほとんど。
かくいう私も、このブログをまとめるために調べるまで、立夏と夏至は同じものだと思っていました。
それぞれの言葉の意味や伝承について、まとめてみました。
立夏や夏至は二十四節季
二十四季節は、中国で生まれた季節の分け方の一種です。1年を12の中季と、12の節季にわけ、それらすべてに季節を表す名前が付けられています。
もともと太陰暦(月の運行うを基準にした暦)を使っていた日本を含むアジア圏では、実際の季節と暦がずれてしまうことがたびたび起きました。そこで本来の季節の目安を作るために、太陽の運行を基にした二十四節季が導入されたのです。
ちなみに立春や立冬も二十四節季の仲間。マイナーなものでは芒種(六月初旬)や白露(9月初旬)なども含まれています。
数学に弱い私には頭の下がる話ですが、この導入のためにまさに天文学的な計算が成されたそうです。
こうして二十四節季は日本にも持ち込まれることとなったのです。
立夏は夏の始まり、夏至は…。
立夏と夏至では、実は一か月半近い季節の差があります。立夏が夏の初め理であるのに対し、夏至は太陽の盛りの日なのです。夏の盛りと書かないのは、気温については8月、7月にはかなわないため。
夏至には太陽が出ている時間が最も長くなる、という話を理科などで聞いた方も多いのではないでしょうか?
妖精も夏至をお祝いする?
シェイクスピアの『十二夜』を読んだことのある方も多いかと思いますが、あれは夏至の前夜に起こる妖精界での大騒動のお話です。
古代のイギリスに住んでいたケルト人という民族は月の暦で生活し、夏至を宗教的に重視していた。
という研究がされていますが、実はこのケルト人たちはファンタジーでよく見かけるエルフのモデルとされている民族なのです。そんな民族が大切にしていた夏至を、アジアでも特別視しているなんてなんだか不思議な縁を感じますね。
結局、2015年はいつなの?
太陽暦と太陰暦を組み合わせた二十四節季は、年ごとに別の日に定められます。
大体の時期で言うなら、立夏は毎年五月初旬、夏至は毎年六月二十日ごろ、と覚えてください。
2015年では、立夏が5月6日、夏至が6月22日となっています。